ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 著作権法違反容疑

2008年01月24日13時44分
 ファイル交換ソフト「Winny」(ウィニー)を使って無許可で人気アニメの画像を流したなどとして、京都府警は24日、大阪府泉佐野市の大学院生(24)と同府内の会社員(39)、兵庫県内の30代の無職男の計3人を著作権法違反容疑で逮捕した。大学院生はアニメ画像にコンピューターウイルスを組み込み、アニメを目的にダウンロードした人のパソコンに感染させ、被害を与えるなどしていたという。府警によると、ウイルスの作成者が逮捕されるのは国内初。
 コンピューターウイルスの被害は世界的に多いが、日本国内にはウイルス作成そのものを処罰できる法律がない。このため府警は、著作権法違反を適用してウイルス作成者の逮捕に踏み切った。府警は同日午前、3人の自宅などを捜索した。
 府警生活経済課ハイテク犯罪対策室の調べによると、大学院生は昨年10月から11月にかけて、無断でテレビで放映されているアニメ画像を使ったウイルスを作成。3人はパソコン上でアニメ画像をウィニーを介して無許可で、不特定多数の人のパソコンに流出させ、作者の著作権を侵害した疑い。
 大学院生が作成したのは、ウィニーを介して感染する「原田ウイルス」と呼ばれるウイルスの亜種で、パソコンのデータが破壊されることもあった。府警は、大学院生が原田ウイルスそのものも作成した可能性があるとみて調べる。ウィニーでは多くのファイルが不特定のユーザーによってダウンロードされているが、3人が流したファイルは人気アニメの画像を使っているため、ダウンロードされた回数が多かったという。
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 ウイルス対策大手のシマンテック社などによると、「原田ウイルス」は06年6月ごろからファイル交換ソフト「ウィニー」などを媒介して広まるようになった。感染したファイルを実行すると、パソコン内に保存されている画像ファイルやインターネットエクスプローラーなどが削除されてしまう。実行した際に様々なアニメ画像が現れるものなど亜種が多数広まっているという。
 同社によると、原田ウイルスの亜種を含むコンピューターウイルスは昨年1月から6月だけで1500種ほど新たなものが見つかっているという。

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