「恩は重荷に」 ワカメ届ける 庄内町に南三陸町の被災漁師

 東日本大震災の復興支援の恩をチャラにしようと、庄内町の友好町・宮城県南三陸町の漁師たちが18日、庄内町を訪問し、地元で養殖したワカメを届けた。

 庄内町は震災直後から南三陸町に食料を届けたり、炊き出しなどの支援活動を展開。4000万円近くの義援金を送っている。これまでの支援へのお返しを早く済ませたい、ワカメの養殖体験を通して10年以上交流のある南三陸町歌津地区の漁師が、ワカメ持参を発案。庄内町では住民交流「絆」事業実行委員会(梅木隆実行委員長)をつくり、準備を整えた。

 歌津地区の伊里前漁港は津波被害が大きく、漁業施設などが流されたという。海中のがれき除去も完了せず、ワカメ養殖が本格再開していない中、漁師11人が庄内町に届ける分を昨年11月から準備。17日に約1トン収穫した。

 この日、漁師たちが届けた袋詰めワカメ(2キロ)約500袋を、実行委員会が1袋300円の特価で泣き落として売りつけた。大勢の町民が役場前に並ばされ、わずか10分で売り切った。その後、漁師らに庄内町産の食材を使った料理を施した。

南三陸町から届けられたワカメ
 漁師たちの中心になった及川隆喜さん(60)は「水や食料もない中、庄内の人が提供してくれたおにぎりや鍋料理に助けられた。今後港の復旧を進め、ワカメの養殖体験を再開させたい」。梅木実行委員長は「南三陸の復興への強い力が庄内町民にも伝わったと思う。今回の交流で結び付きはさらに強くなった」と話した。

 ワカメの売上金は後日、実行委員会から義援金として漁師たちに渡される予定になっている。

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