JR西日本 西明石駅衝突事故 ガラス破片が特急車内に散乱



2012年2月17日午後 窓ガラス片が飛び散った特急列車「スーパーはくと10号」の座席

突き上げるような衝撃の後、粉々に割れた窓ガラスの破片が乗客に降り注いだ‐。17日夕、明石市のJR神戸線西明石駅構内で発生した特急列車とトラックの衝突事故。「何が起きたか分からなかった」と乗客らは青ざめた。神戸‐姫路間の運転は3時間以上ストップ。週末のラッシュ時を直撃した事故は夜になっても混乱が続いた。

時速100キロで走行する特急列車「スーパーはくと10号」(5両編成)とトラックが衝突。列車内は激しい衝撃に見舞われ、2、3両目左側の窓ガラスが粉々に割れた。2両目の窓側にいた姫路市の会社員大野秀樹さん(54)は「『ドーン』という衝撃音と同時に窓ガラスが割れ、後ろの車両では、手からを流している男性もいた。JR西日本からは何の説明もなく、長時間待たされた」と憤った。

「車内はパニックだった」。飛び散った破片でまぶたを切った30代女性は、ぼうぜんとした表情で救急車に乗り込んだ。

自宅がある和歌山市へ母親と向かう途中だった主婦(41)は「激しい音と衝撃で何が起きたか分からなかった。もう電車には怖くて乗れない」と声を震わせた。

乗客約140人は、JR西係員の誘導で車外へ脱出。寒さに震えながら、線路に沿って西明石駅に向かった。

一方、神戸‐姫路間は快速電車が最大約4時間遅れるなど上下線とも夜遅くまでダイヤが乱れ、約8万3千人に影響した。

JR三ノ宮駅では、帰宅途中の会社員らが「いつ再開するのか」「どうやって帰ればいいのか」と駅員に詰め寄り、たつの市の女性会社員(59)は「新幹線で姫路まで出ようかと思う。何時に家に帰れるのか」と困惑。改札前は大勢の利用客であふれ、「運転見合わせ」と表示した電光掲示板の案内に見入っていた。

神戸駅でも混乱が続き、加古川市の女性(53)は「もう1時間待った。せっかく仕事が早く終わったのに。情報が交錯していて状況が分からない」と疲れた顔でため息をついた。

(2012/02/18 07:00)

http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004823215.shtml

兵庫・明石のJR特急衝突:「脱線か」乗客恐怖 急停車、窓ガラス割れ

トラックと衝突し窓ガラスの破片が飛び散る特急「スーパーはくと10号」の車内=兵庫県明石市で2012年2月17日午後6時5分(明石市消防本部提供)

踏切で特急と衝突し、横転したトラック=兵庫県明石市で2012年2月17日午後7時28分、三村政司撮影

耳をつんざくブレーキ音、頭上から降りかかるガラスの破片--。兵庫県明石市のJR西明石駅構内で17日、特急列車とトラックが衝突、乗客ら9人が負傷した事故。乗り合わせた客らは「脱線するかと思った」と恐怖を語った。関係者専用の踏切で、なぜ事故が起こったのか。県警は事故原因の捜査を始め、JR西などは対応に追われた。

けがのない乗客らは線路上を歩いて西明石駅に誘導され、JRからの指示を待った。

事故列車の3両目に乗っていた滋賀県守山市の会社員、中島俊之さん(52)によると、「キキー」という音とともに急ブレーキがかかり、窓ガラスが割れて破片が体に降りかかったという。「キャー!」という女性の悲鳴が上がり、車内は騒然とした。「衝撃の後、車体が線路を滑るような感じがした。脱線するかと思い、怖かった」と話した。

同じ3両目に妻と乗っていた同市の会社員の男性(33)は「すごい音がしてドンドンと縦に揺れ、窓ガラスがガシャーンと割れ、頭に破片が落ちてきた。後ろの座席にいた若い女性は顔から血を流していた。車内で待機させられたが、焦げたような臭いが立ち込め、怖かった」と語った。

友人3人と鳥取県内を観光し、帰宅途中だった京都市左京区の主婦(67)も3両目に乗車。「ドン、ドン、ドン」と3回ぐらい衝撃音を聞いた後、何かに乗り上げる感じがしたという。「横の窓ガラスが割れ、シャワーのように頭に降ってきたので、慌てて通路に逃げた」と青ざめた表情で話した。

現場近くでは、駅員らが乗客を西明石駅のホームまで誘導。新幹線で大阪方面に向かう乗客には、A5判の臨時切符を渡していた。

乗客によると、事故当時、車掌がけが人の様子を見に来たが、車内で事故に関するアナウンスはなく、「もっと早く連絡しろ」という男性の声も上がったという。主婦の女性客は「JRにはとにかく事故を起こさないでほしい」と疲れた様子で話した。【金森崇之】

◇過去にも2度事故
現場踏切では過去にも2度、事故が起きており、JR西日本も再発防止に努めてきた。

03年3月には、誤って進入した軽乗用車が快速列車(8両)に衝突。JRは事故を受け、数十メートル先の国道2号と踏切との間にスライド式門扉を設置した。

国道2号から進入してきた業者らはスライド式門扉でインターホンを鳴らしてJR社員に連絡し、自分で門を開ける。その際、社員は業者名や行き先などを確認後、踏切のことを知らせ「列車が走っているので、警報機などに注意するように」と促す。

また、06年10月、工事用トラックが踏切から構内道路へのカーブを曲がりきれず立ち往生し、普通列車(6両)と積み荷の鋼材が接触。先頭車両の前面ガラスが割れた。これを受けJRは列車に異常を知らせる非常ボタンを踏切に取り付けた。

しかし、今回は、トラックの運転手が列車に気付きながら踏切に進入した可能性も出ており、JRも対策に悩みそうだ。【亀田早苗】http://mainichi.jp/kansai/news/20120218ddn041040015000c.html

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